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2019年02月20日
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白血病とその治療について

皆様、こんにちは。広報兼営業の亀谷です。

この1週間は、競泳界のエース池江璃花子選手が白血病であることを公表したり、

人気ピアニストのアリス・紗良・オットさんが多発性硬化症であることを公表したりと、

衝撃の走るニュースが報道されておりました。

お二方共に年齢も若く、なぜ…。と心を痛めた方が多いのではないでしょうか。

本日は血液のがんと言われる白血病について、皆様にお伝えさせて頂きます。

 

白血病とは?

白血病は血液のがんと言われております。

私たちの血液は、赤血球、白血球、血小板という3種の血球と、これらが浮遊している血漿(けっしょう)という液体によって成り立っており、この3種の血球は骨の中にある骨髄の中で作られます。

白血病は、血球を作る細胞が骨髄の中でがん化して、無限大に増殖する病気です。

つまり、本来は、白血病は血液のがんではなく、血球のがんなのです。

 

初めてこの病気が見つかった19世紀後半は、まだ治療法もなく、白血病細胞がどんどん増え続けた末に血液が白くなる為、白い血=白血病と命名されました。

皆様にご想像をして頂きたいのですが、ケガをしてしまった時の傷口が化膿した時に、やや緑がかった白色の膿が出たご経験がないでしょうか?あれは白血球の塊であり、元々白色なので白血球と呼ばれています。

子供のケガ

ところで皆様、漢字の「癌」と仮名で書く「がん」あるいは「ガン」は全て同じものと思われていらっしゃいますか?実は、正確に言うとこれらは異なります。

「癌」は上皮細胞、例えば胃の粘膜上皮細胞や、肺の気管支皮細胞の悪性腫瘍のことであり、「がん」はこれらを含めたもっと広い意味での悪性腫瘍をさします。英語では前者をcarcinoma、後者をcancerと使い分けております。

ですから、胃癌や肺癌と書き、国立がんセンターや〇〇県がんセンターと書くのです。

 

白血病の原因とは?

現在では他のがんと同様に、なぜ白血病になるのか原因ははっきりしておりません。

ですが、研究の進歩により、がんは遺伝子に傷がつき発生していると理解されています。

遺伝子に傷をつけるものは、私たちの日常生活の身近に存在しており、代表的なものがタバコに含まれる発がん物質です。その他にも、健康診断の時に浴びる放射線や自然界にも存在する放射線、日常生活を送るうえでの電磁波等も遺伝子に働いてがんを発生させております。

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喫煙者が肺がん、口腔がん、食道がん、胃がんになりやすいことは、よく知られておりますが、大人に多い骨髄性白血病も喫煙者に多いことが分かっております。これは口の粘膜から唾液に溶けて胃腸から吸収された発がん物質が骨髄に運ばれて、遺伝子を傷つけている為です。成人の白血病発生率は7:3で男性に多いのですが、これは男性の方が喫煙率が高いからだと言われております。また、子どもの骨髄性白血病には男女差はございません。

 

小児と白血病

皆様は「小児がん」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか?

小児(0~15歳)がかかる様々ながんの総称を「小児がん」と言いますが、その中の罹患率40%を占めているのが白血病です。

小児がん

(こちらの表はあるWEBサイトから拝借しております)

現在では、年間2,000~2,500人の子どもが小児がんと診断をされており、これは子ども10,000人に約1人といった割合です。

小児がんは発見が難しく、子どもは成長期の為、がんの増殖も速いです。

その為「不治の病」というイメージを持たれている方も多いですが、

医療の進歩で現在では70%~80%の確率で治るようになってきました。

国が指定している治療が出来る病院は、全国で15施設しかない為、治療費以外の滞在費や収入減といった金銭面で苦しまれている方々も多いです。

 

白血病の症状

白血病は初期の段階では自覚症状はありません。

その為、多くの場合は健康診断などで白血球数の増加を指摘されるなど、偶然見つかることになります。

しかし、ある程度進行すると、貧血や全身の倦怠感、無気力になる、体重の減少などの自覚症状がみられるようになります。

一般的な病気は、急性期から慢性期へと移行することが多いのですが、白血病の場合は少し違い、初期の頃のゆっくりと病気が進行する時期を「慢性期」と呼びます。

ここから特に合併症などがない場合は、数年後に「移行期」と呼ばれる時期になり、更に数年後に「急性期」へと移行します。

中には移行期を経ずに、慢性期から急性期に移行することもありますが、最初は症状がなく、ゆっくりと進行する慢性期から、急激に症状が悪化する急性期へと移行していくのが白血病です。

白血病

 

白血病の治療

白血病の治療法には、手術(外科療法)、抗がん剤(化学療法)、放射線療法といったがんの最も基本的な治療法の他に、分子標的療法、インターフェロン療法、造血幹細胞移植といった治療法がございます。

中でも造血幹細胞移植は、正常な骨髄と、白血病患者の骨髄を入れ替える治療で、完全治癒が見込める唯一の治療法と言われています。

そしてこの移植方法には、自家移植と同種移植、臍帯血移植があります。

 

★自家移植・・・化学療法により腫瘍細胞が消失し、自身の正常血液細胞が回復した状態の時に、自分の造血幹細胞を採取して冷凍保存し、その幹細胞を移植する方法です。血液の回復が早く、高齢者でも受けられるという特徴があります。

★同種移植・・・白血球の型が全て一致する「骨髄提供者の骨髄」を移植する方法です。型が全て一致する他人と出会える確率が非常に低いため、行われる頻度も少ない治療法となります。

★臍帯血移植・・・胎児の臍帯血を用いて移植を行う方法です。移植後の副作用が少なくて済み、高齢者でも行うことができる治療法です。

 

いずれの方法でも、移植後は副作用が在ります。特に移植後1~3週間は感染しやすい状態となる為、徹底的な無菌管理が必要となります。中には造血幹細胞移植に関連した合併症により、死亡する例もあります。

 

骨髄バンク〜命のボランティア〜

日本では1991年に「骨髄バンク事業」が開始され、これまでに多くの患者さんを救う実績をあげています。

しかし、日本の骨髄バンクで移植を必要としている患者さんは、毎年少なくとも2,000人程度と言われており、一人でも多くの患者さんを救う為には、一人でも多くのドナー登録が必要です。

ご興味がある方は、こちらから骨髄バンクのサイトへどうぞ。

また、今回骨髄移植について調べていたとこと、実際に骨髄を提供したドナーの体験記を見つけました。

とても分かりやすかったのでシェアをさせて頂きます。こちらからどうぞ。

 

本日は、白血病に焦点を当てて皆様方にお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

一人でも多くの方に、この病気について考えて頂ける機会となれば嬉しいです。

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

 

広報 亀谷志奈子

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